老後の落とし穴　チェックシート　定年前後のお金

退職金2000万円を予想していましたが、会社の業績が悪化して実際は1000万円弱。

住宅ローンを払いながら細々と生活する結果に。

退職金の有効活用を考え、投資の経験もないのに、銀行に相談し、

すすめられるがまま退職金の中から1000万円で投資を開始。

確実に毎月分配金が出るという触れ込みだった投資信託は

どんどん価値が下がり何と今では、投資した資金は半分ほどになってしまった。

現役時代、友人の付き合いで何件もの保険に加入。

特約でつけられた健康保険が魅力的で手厚い保証を付加。

しかし、そのほとんどが更新型保険だったたので一定期間を経過するたびに

保険料が値上がりしていた。

保険の見直しをせず、長年放置したため、多数の保険料が生活を圧迫することに。

田舎なら自給自足で生活費も抑えられるし、自然の中で生活しながら趣味の焼き物をネット通販で販売できればと思っていた。ところが野菜はうまく育たず、近くのスーパーで購入することに。移動手段も車が不可欠。車の維持費で固定費がアップ。古い家をリフォームした結果、老後資金もほとんど残っていない。

30歳の長男は大学卒業後に勤めた会社を退職。次の仕事を探していますが

なかなか決まらず、もう2年も就職活動を続けています。

そのため、生活費を出してあげています。

さらに、結婚して共働きの娘。生活が苦しいというので、

孫たちの学費を私たちが払っています。

そのため、年金はほとんど子供たちへ。貯金から自分たちの生活費を

出していますが、貯金残高が減るのをみると、将来への不安が増しています。

定年直後に妻から離婚をつきつけられました。

じつは妻は、夫の定年まではと、弁護士に相談しながら

じっと我慢していたのです。

協議の結果、退職金は分割。もちろん30数年に及ぶ

結婚生活期間から計算された年金も半分は渡すことに。

一番の財産だった家は、妻の実家の敷地内に建ててあったため

新たに住まいを探さなければならなくなりました。今は賃貸物件に

住んでいます。

実家の90歳の母親が転んで骨折して入院。

入院して以来、認知症状がでるようになって

一人暮らしが困難に。施設を検討しましたが、手ごろな

値段の施設は満室状態。

結局、我が家で面倒を見ることになりました。

母親と同居するにあたり、家の中をバリアフリーにするリフォーム代や

ヘルパー代など初期費用だけでもずいぶんかかりました。

認知症の母を一人置いておくわけもいかず、老後の楽しみにしていた旅行なども

行けずじまい。今後の生活に不安を感じています。